乗鞍高原に移り住む姉弟

松本市の西側、県境の富山県、岐阜県にほど近い場所に位置する乗鞍高原。乗鞍高原の半分ほどは中部山岳国立公園のエリアであり、標高1100~1800mとなります。夏は冷涼で冬は上質な雪が降るため山岳観光の拠点として賑い、旅館、民宿、ペンション、蕎麦屋、お土産屋、アウトドア業など観光サービス業に携わる方が多く住む場所です。1970~80年代にあったスキーブームの名残が各所に見えるのが、せつない気分にさせるのですが、日本の山間部にしては比較的若年層が多く住む地域のため、新たなイベント企画や産業を通して、これからの乗鞍をつくろうという動きが見られます。

その新たな動きを作りだす重要な役割をしている、県外から移住してきた姉弟を今回はご紹介いたします。

お姉さんの 楓 紋子(もみじ あやこ)さん https://mondesign-ayako.com/ 

2016年春に当時小学1年生の息子さんと乗鞍へ移り住み、WEB制作と、シンボルマーク・ロゴタイプ、パンフレット・名刺・ポスター・イラストなどデザイン全般を行われており、評判が評判を生み松本市西側エリアでほんとにたくさんの方とお仕事をされている人。

弟さんの 藤江 佑馬(ふじえ ゆうま)さん https://ghraicho.com/ 

2015年秋に乗鞍へ訪れ2016年9月にもと温泉旅館施設を譲り受け、「温泉宿ゲストハウス雷鳥」として再オープンし人気宿となり外国人の方で賑う宿を運営しながらも、乗鞍観光センターの空き店舗にジェラート&カフェを開いたり、地域特産品のオンラインショップhttps://giftnorikura.com/を開設したりと大忙しの人。

お二人が、乗鞍に移り住むきっかけは、、

佑馬さんは幼少期から天気予報や気象に興味があり、大手気象情報会社に入社し営業マンとして海外転勤などしながら活躍していました。そして、登山と温泉が大好きで、長年の夢であった「温泉宿」の運営を実現させるために北アルプスの山懐にある乗鞍高原に温泉付きのゲストハウスをオープンさせます。紋子さんは、その宿のロゴマークを作成したことから、乗鞍に関わることになりこの土地の魅かれていき移住を決意。乗鞍の自然の美しさにすっかり魅了され、姉弟が乗鞍に暮らしはじめることになりました。

千葉県で育ったお二人は、紋子さんは大学で森林科学を専攻、佑馬さんは自然環境科とお二人とも自然環境に関わる分野に興味があったのはお父さん、の影響が少なからずあったのではないかと言います。「父は版画家であり植物、鳥、生きものをモチーフにして作品づくりをしている姿をみていました。」それを聞いた時、自然物を観察し、人がつくる制作物に転換していく、まさに今のお二人の姿がここにあると思いました。

乗鞍に住む魅力はどんなところにありますか?

佑馬さん「ダイナミックな四季を感じられるところですね!!」

紋子さん「思いついた時、すぐにでも森へはいることができる環境」

お二人の言葉に共感しすぎて、それ以上聞き出すのを忘れてしまいましたので、私の言葉に訳させてもらうと。空は広く、山は色が変わり、川の水は清らかで時に激しく流れ、困るけれどサルやクマが出たり、季節の食と遊びがある暮らし。それが乗鞍。

未来の里山ライフを創造する

「息子は今年小学5年生になり、山にも一緒に上ります。こんなに楽しい登山は、一生の趣味だー!と彼は言っていました。子供時代の体験などがあってこそ、暮らしのなかに自然をとりいれることができると思います。」「私はデザイナーとして一つ一つクライアントに寄り添って仕事していき、個人的には、乗鞍の暮らしの良さをこれからも発信していきたいと思います」

「乗鞍の20、30、40年後の姿を想像し観光、暮らしなどを考えて次の企画を仕込んでいます。一人でも山でテントを張って1泊できる人間を増やすことをしたいと思っています。自然のなかで適用できる力があれば、その人は自立して考え行動する能力があるという事になります。それは人間の社会生活でも反映される事だと思います。」「そして、人と自然の距離を縮めることを今後もしていきたいと思っています。」

終わりに、、

コロナ禍により今までとは異なる状況でも、人と自然の営みから新たな道を歩み続けていくお二人の姿は、新たな出会いと挑戦で、これからもキラキラしていることでしょう。そんなお二人に出会えたこと感謝します。ありがとう~!!。

追記・・ご紹介遅れましたが、さとやまエネルギーのHPの制作はもちろん、紋子さん。さらに佑馬さんには、広報活動の補助金申請でお世話になりました。あ~つくづく、すごい姉弟だ。。

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