アルパインカフェ・マスヤ開業準備中
こちらのブログでも何度かご紹介しています、松本市安曇地区島々で住民主体の里山整備活動(しましま計画)が少しづつ動きだしておりますが、島々町会にもうひとつワクワクする動きがあります。
2年前に島々に引越されてきた山口さんご夫妻。
本日は、山口 浩喜(やまぐち ひろき)さんへインタビューしました。
山口さんは率先して、地域にある素材発掘や活用提案をしたり、大雨で非難が必要な際はご近所のお年寄りを助けたりと、今じゃ、すっかり島々の頼れる人気者です。
そんな山口さん。ご自宅敷地内でカフェの開業に向けて準備中であると以前よりお聞きしていましたので改装中の現場へお邪魔する事としました。山口さんは、空家を買取りセルフリノベーションをしてご夫婦で暮らしています。(愛猫も)そして、その購入した家には土蔵(時代劇とかに出てきそうな倉庫)が二つ付いていました。一つの蔵をカフェとして地域の人、登山で通る人へ向けに開業しようとコツコツ準備を進めています。
「おじゃましまーす。」と土蔵に入り、一番最初に目に留まったのは、天井にある太い梁!何か文字が書いてあるし。「文政12年!?、それって西暦何年ですか?」
山口さん「1829年、今から191年前に建てられたと記されていますね。」
そんなに昔からある建物なんですね。この辺りの地域は「屋号」という本名とは別名でその家系を呼ぶ習わしがあります。その、お家はもともと「満寿屋(ますや)」という屋号で呼ばれており、その歴史も継承していく事となりました。
<徳本峠とくごうとうげ>
鎌倉時代の街道として利用されたり近代登山を日本に伝えたウォルター・ウエストンも上高地へ行く際に通ったクラシックルートとして名高く、多くの登山者が通る入口地点に島々はあります。しかし、立寄る場所がほとんどないために登山者の滞在時間は長くありません。そのような状況に、島々を愛する山口さんは嘆き、そして、チャンスと捉えて登山者や地元の方がご利用いただけるカフェをやりたいと思うようになったそうです。
アルパインカフェ・マスヤ、山口さんご自身も登山愛好家ですので、昔の登山や山暮らしの道具も飾られています。準備段階なので、オープン時は変わっているかもしれませんが、山口さんならきっとお客さんを楽しませる道具を見る事ができると思います。
カフェオープンは来年春予定。本業の電気工事のお仕事をしつつ、時間をみつけてコツコツと工事を進めております。丁度、取材中もご近所の奥さんが工事の進み具合を見に来たり、使わなくなったソファーをお裾分けしようかと話を持ちかけてくれたり、その奥さんもオープンされるのが自分のことのように楽しそうにおしゃべりをしていました。
お店が完成したら、また取材にうかがいますよー!