しましま計画
山間地域で新たな試みが動きだしています。
さとやまエネルギーは、松本市島々町会と柳沢林業と共に、町会内にある森林間伐をしていきます。
それが、島々里山整備利用推進協議会(長野県認定)
山に棲むサル、猪、熊などの野生動物が里に下りてきて、住民の敷地や畑に出没するという事がトラブルとなっています。それは、樹木が生い茂り、民家と森の緩衝となる場所が無くなってきている事が一つ原因として挙げられます。
住民集落のある西側の広域な山は、かつては薪や炭としての燃料や木材利用として、住民たちの生活基盤を支える大切な存在でした。その後、化石燃料や輸入木材が増加すると共に森の利用価値はどんどん低下し、山が近くにある住民も森へ入る機会が激減していきます。人が森を「利用」しなければ人工林は荒廃し暗く痩せた森となり、野生動物の行動範囲が広がり、民家が集中するエリアまで下りてくるようになります。
そんな状況に、危機意識をもち住民の力で自分たちが暮らす地域を元気にさせようと立ち上がったのが「ころぼっくる」という地域組織でした。15年ほど前に住民有志があつまり、島々地区の見晴らしの良い高台に活動拠点となるログハウスを自らが大工道具をもち建てた人たちです。島々町会を象徴する川沿いの桜並木でお祭りを企画したり、小学生の炭焼き体験をサポートしたりと、地域活性を目指し活動をしてきていました。
60歳代が中心となる世代で、昔は山で栗や薪集めを親に命じられ、子供だけで1日中山を歩いていたとか、昔は蚕を育てる人が多くいた為、集落の上には桑畑が広がっていたなど、今とはまったく異なる情景を思い浮かべる話してくれます。
昔の暮らしが全て良いわけではありませんが、山や森が近くにある事の最適な暮らし方が島々にもあったはず。それが、現代は統一的なライフスタイルが広まったことで、ほころびが出てきているように思います。
ここ島々の暮らしには、島々のスタイルがある。
そんな、自然との距離感、こどもへ引継ぐ地域、そして、自分たちがやっていてワクワク楽しい事。
それが、しましま計画
皆さんの応援をお願いします。
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コロナ禍であらわになった、資本主義社会、経済成長を至上命題とした社会のもろさと限界。株価や経済の成長という時代は、もう終わっていたのだと思います。本来社会のあるべき姿は、成長ではない。循環、調和、共生。それを具体的化したものの一つが、しましま計画。私の住む松本市渚からそれほど遠くない場所で、それが存在しているという奇跡。素晴らしいです。応援します。