里山整備利用地域認定

松本市安曇地区にある島々という集落。

島々集落をのぞむ絶好のポイント。社長はここの景色をみながら「間伐したらもっと眺めがよくなるのに」がきっかけでした。

上高地の東側の山の源流をたくわえ流れ出る島々谷川。上高地の大正池をつくり、乗鞍、奈川の山々からの支流が合わさる梓川。

その豊富な水流が島々の扇状地の地形をつくり、人々の暮らしを紡ぎだす源でもありました。

養蚕や林業で栄えた明治・大正時代の白黒写真を住民の方に見せていただいた事があります。今は杉、松に覆われた山に囲まれている様相ですが、当時は蚕のエサとして手入れされた桑畑が山肌に沿って拡がり、居住地の周りの山は今ほど樹木に覆われていませんでした。

これは、薪や炭として自然の恵みを活用していた事が想像できます。

化石燃料が主流となった現代では、燃料、木材としても木の価値が低下してしまいました。そのことでより山の手入れは遅れ、山と居住地の境界があいまいとなりサル、イノシシ、シカ、熊などの動物が人の生活圏内を侵すことになり山間部の獣害が深刻化しています。

人と自然のより良い関係性が「里山」であると言えます。

そして、その風景を未来へと繋げる思いではじめたこのプロジェクト。長野県森林づくり県民税の支援を受けることのできる里山整備利用地域として認定されることになりました。そして、これからがそのスタートとなりますので、随時皆さんへお伝えしていきたいと思います。

長野県ホームページ 里山整備利用地域制度の概要

https://www.pref.nagano.lg.jp/rinsei/sangyo/ringyo/shisaku/satoyama/index.html

Facecebookフォローはこちら!

One thought on “里山整備利用地域認定

  1. 小林 洋介 より:

    化石燃料が主流となった現代では、燃料、木材としても木の価値が…動物が人の生活圏内を侵すことになり山間部の獣害が深刻化しています。
    >目先の経済性、利便性に目がくらんでしまった我々日本人は、燃料や木材等あらゆる資材を海外から搾取するように安く買いたたき贖い、輸送のために莫大なエネルギーを掛けて運び、なんてことして経済成長したもののそれも行き詰って、結局自らの首を絞めることになった。化石燃料編重で地球温暖化、気候変動にも大いに影響していますし。温暖化で新種ウィルス発現、コロナ禍のようなことも起きやすくなるでしょうし。
    食だけでなく資源も、ご当地でつくる、地産地消する、というのがベストに思います。里山を作る過程で伐採した木材や資材で、家を作るなんてサイクルが回れば、どんなに豊かで素晴らしいか。天然素材は断熱性も優れてエネルギーコストが安く済みますし、新建材住宅とは違い補修もできて、住宅建築コストも安くなりますし。素敵な外観の家になり地域の景観も良くなりますし、地域で経済が回るし。そんな「里山」ができたら…と勝手にわくわくします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です